ハムスターをつがいで飼いました、やがて赤ちゃんがたくさん産まれました。

39歳美容師です。小学生の頃ハムスターをつがいで飼いました。そもそものきっかけは、父親が会社の人から小さな鳥籠を譲り受けたことからです。当時十姉妹が流行っていて、小鳥を飼いたいとぼやいたことから父親が籠をもらってきてくれたのでした。どうせ飼うなら手のりにしたいとペットショップで伝えたところ、見せられたのは生後まもない、眼も開いていない十姉妹の雛たちでした。

このくらいの小さいうちから手のりをしつけないと無理だよとのことでしたが、あまりのグロテスクな姿に私はショックを受けまくってしまい、その時目があったのがハムスターでした。まだまだ赤ちゃんのハムスターを雄と雌と1匹ずつ、飼い主は私ということで私の部屋で飼い始めました。

ハムスターには専用のごはんの他に、ひまわりの種などをあげました。ハムスターはごはんを食べるとき手で持って食べます。また、頬袋いっぱいにごはんを詰めておうちまでもって帰り、頬袋の内側に手をいれて引っ掻き出してから1個ずつ手にもって食べます。

また夜行性のため、私が寝た後に車輪にのってせっせと運動していました。その愛らしい姿に最初は夢中になっていたものの、だんだんとごはんや排泄物の処理などを怠るようになりました。部活で忙しいのを言い訳に何日も掃除をせず臭いままにして、結局は見かねた母親が全部やってくれていました。

やがて赤ちゃんがたくさん産まれ、ペットショップに数匹譲ることになり、パパさんと、赤ちゃんの中で一番どんくさかったちびちゃんの2匹を飼うことにしました。ちびちゃんは病気があったのでしょうか、数か月後突然亡くなってしまいました。残されたパパさんを大切にしなきゃ、とその時は思ったものの、また掃除をしなくなり、母親に任せきりになりました。パパさんはけっこう長生きしたのですが、ある日学校から帰ると母親が血相を変えて、ハウスから出てこない、動かないと言いました。ハウスの中で亡くなっていました。

この時私は大泣きをしたのですが、心の中で『全然世話をしなかったくせに泣く資格があるのか』とずっと自分を責めていました。後悔しても亡くなってしまった命は戻ってきません。しばらく呆然とした日々を送りました。あの子は一人では生きられなかった、母親が世話をしてくれていたから生きていたんだ、ペットといっても生きているんだ、その命を預かっていたんだと。

その後自分はペットは飼わないと誓っていましたが、数年前犬を飼い始めました。同じ過ちを繰り返さぬよう、1日1日を大切に、目一杯可愛がり世話をしています。

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