ジャックラッセルテリアは陽気な犬で、なんにでも興味津々な犬です。

私は48歳家で内職をしています。私の家には犬がいます。ジャックラッセルテリアという小型~中型の犬です。ジャックラッセルテリアをご存じない方は、今、車のコマーシャルで大泉洋が扮しているあの犬です。うちのはあそこまで毛の長い種類ではありませんが、顔は茶色、身体は牛模様のちょっとめずらしい色合いの子です。

その子との出会いはホームセンターでのペットショップでした。家には代々犬がいて、犬のいない生活は考えらえないのです。前に飼っていた犬は野良犬出身でうちで飼うことになりました。その子が15歳でこの世を去り、しばらくは犬を飼わないでいたのですが、やはり恋しくなってペットショップを覗きに行ったのでした。

色々見て回り、柴犬を見てもちょっとちがうなぁと思い、チワワにしようかと思いましたが見てもどうも心が動きません。そしてついにうちの子ジャックラッセルテリアに出会ったのです。私自身もジャックラッセルテリアという種類の犬を当時は知らなかったので、初めて見たときは「何だ!この子は!」と衝撃を受けました。完全にこちらに興味を持って見てくるこの子。かわいさを持ちつつ、タフさもありそうで私の理想にぴったりの犬でした。

また別の日に見に行くと、まだその子がいました。またもこちらに興味津々で寄ってきます。よく見ると瞳のところに何かがついています。「傷?」「めやに?」と思って店員さんにこの子の目は大丈夫ですかと聞くと、目やにがついていただけと分かりました。すると「抱いてみますか?」と言ってくれたのでお願いすると、それはもうしっぽぶんぶんで喜んで、どんどん私の身体によじ登ってくるではありませんか。もうかわいくてかわいくて。それでついにこの子を我が家で飼うことにしました。

今まで家の外でしか犬を飼ったことがありませんでしたが、ジャックラッセルテリアは家飼いとのことでしたのでそのようにしました。犬小屋は玄関に置いて寝るときはそこで寝ます。はじめはリビングには入れないようにしようかと思っていましたが、すぐにその掟は破れ家中を走り回るようになりました。

餌はスーパーであるようなもので済ましていましたが、そのうち餌のアレルギーで吐くようになってしまいました。やはり食べ物は健康の源。ちゃんとしたフードを与えないといけないと思うようになりました。そして低アレルゲンフードのもので、ポテトとタラとサーモンが主原料のものをあげるようになりました。以来すっかり吐くことは止みました。いいごはんをあげないとだめですね。

本当にこの子に出会って感謝しています。ジャックラッセルは陽気な犬で、なんにでも興味津々な犬です。我が家に笑顔をくれています。

実は2年前同居の父が認知症になってしまいました。突然の出来事で本人も家族も大変とまどいました。何しろ、自分で自分のことがなにもかも分からなくなってしまい、生活のすべてにわたって手助けが必要になったからです。それでいて次にすることを教えると「いやだいやだ。」「できない。できない。」と言うので何をするにもなかなか進まず、正直イライラが溜まってしまいました。つい父を叱ってしまうこともありました。

そんなとき犬を見ると、この子も戸惑っているようでした。部屋の隅っこで静かにしていて、家の様子が突然変わってしまったことにどうしたらいいか分からない様子でした。あんなに陽気な子が静かな犬になってしまったのです。この子のそんな姿を見て私は反省しました。父にも犬にも悪いことをしました。

今は介護生活にも慣れて家に再び笑顔が溢れるようになってきました。犬もまた陽気さを取り戻しています。やっぱりこうでなければいけませんね。

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