私は某製造メーカーで営業をしている42歳男性です。今から約12年程前の話になるのですが、一羽のウサギを飼い始めました。黒い目のクリっとした雌のミニウサギで、当時、金融会社のコマーシャルで有名だったチワワみたいに可愛かったので名前をくーちゃんと読んでいました。産まれて1カ月位のくーちゃんは両手のひらで持てるくらい小さくとても可愛いウサギでした。
結婚し2年程経った時、妻と2人で会社の先輩の自宅に遊びに行ったのですが、そこで一羽のウサギが飼われていました。結構大きめのウサギでボテッとした体つきをしていましたが、ヨタヨタと動き回り、すごく人なっこい様子を見て可愛らしく感じました。
後日、食料品の買い物に行った時、ふらっとペットショップに立ち寄った所でくーちゃんと出会ったのです。2人ともほぼ一目惚れでした。先輩の家での様子、当時まだ子宝に恵まれていなかった状況から飼うことをほぼ即決し、ゲージや餌となる草などを購入。その日からくーちゃんが新しい家族となったのです。
当時住んでいたアパートのリビングにゲージを置き、そこを住処としました。よくゲージから出し結構自由にさせていたのですが、寝転んだ私の胸の上でエサを食べるのがくーちゃんのお気に入りの場所でした。エサはウサギ用のペレットと草がメインでした。野菜やドライフルーツをあげようともしましたが、あまり食べることは無かったです。
ウンチも良くするのですが、小さくて丸いカラカラに乾燥したものですので、匂いも無く掃除するのも楽で問題ではありませんでした。1度爪を切る為に動物病院に連れて行こうとしていた時、買ったばかりの首輪を付けようとしたのですが、嫌がる中、少し強引に付けるとリビングを物凄い勢いで逃げ回りビックリさせられた思い出がありました。
その後、息子、娘も産まれたのですが、息子に動物アレルギーがあり、あまりゲージから出してあげることが出来なくなってきました。しかし、子供達もくーちゃんを可愛がっており、エサをあげたり、撫でてあげたりしていました。
くーちゃんはミニウサギとしては比較的長く生きてくれたと思います。6年の寿命をまっとうしました。私の仕事中に妻からくーちゃんが死んだと連絡が入り、帰宅してゲージの中で安らかに眠っているくーちゃんを撫でてあげながらこれまでたくさんの思い出をくれたことへの感謝をしました。ペット専門の火葬してくれる場所でお願いし、くーちゃんとの最後のお別れをしました。
くーちゃんはミニウサギの中でもかなり小さな体で艶々とした真っ黒な毛並の本当に可愛い女の子でした。